42歳で薄毛が気になりだしたらやるべき対策|医学的根拠のある方法から生活習慣まで
最近、鏡を見るたびにため息が出るようになった。朝、髪をセットしていて気づいたんだ。前髪に透け感が出てきて、なんだか地肌が目立つようになってきた気がする。そういえば、シャンプーの時の抜け毛も増えた気がするし、枕に付いている毛の量も以前より多い。
きっかけは41歳の春、娘の小学校入学式だった。他のお父さんたちを見回して、自分だけ10歳老けて見えることに気づいた。帰宅後、家族写真を見返して愕然とした。5年前の自分と別人のようだった。妻に「最近疲れてる?」と聞かれ、「疲れてる訳じゃない。これが俺の普段の顔」と答えるしかなかったのが悔しかった。
それで会社帰りに書店で薄毛対策の本を買って帰って、色々と調べ始めた。40代の薄毛対策には医学的に効果が証明された方法から、日常生活で気をつけるべきことまで、実はかなり多くの選択肢があることがわかった。今回は、自分が調べて実際に取り組み始めた薄毛対策について、同じように悩んでいる人の参考になればと思って書いてみる。
40代男性の薄毛の現実|データで見る実際の状況

薄毛について調べ始めて最初に驚いたのは、40代で薄毛に悩む男性の多さだ。日本皮膚科学会のデータによると、30代では約20〜35%程度だったAGA(男性型脱毛症)の発症率が、40代になると40〜60%まで急増するらしい。つまり、2人に1人は何らかの薄毛の症状を自覚しているということになる。
さらに調べてみると、あるクリニックの調査では、薄毛に悩んでいると回答した男性のうち、40代が最も高い割合を占めていた。しかも、その中の72.8%がすでに何らかの対策を始めているという。みんな表には出さないけど、実はかなり多くの人が同じ悩みを抱えているんだなと少し安心した。
40代特有の事情もある。都内のメーカーで中間管理職をしている自分としても実感するが、仕事のストレスは30代の比じゃない。埼玉の自宅から電車で45分かけて通勤して、家に帰れば妻と小学生の娘(9歳)、息子(7歳)の相手で自分の時間なんてほとんどない。睡眠時間は削られるし、食事も適当になりがち。運動する時間も取れない。こういった生活習慣の乱れが、遺伝的な薄毛の素因と組み合わさって、急速に進行させるらしい。要するに、40代は薄毛が表面化しやすい年代ということだ。
薄毛のメカニズム|なぜ髪は抜けていくのか

薄毛対策を始める前に、そもそもなぜ髪が抜けていくのかを理解しておく必要がある。調べてみると、男性の薄毛の9割以上はAGAが原因だという。
正常な髪の毛は、成長期(2〜6年)、退行期(2〜3週間)、休止期(3〜4ヶ月)というサイクルを繰り返している。ところがAGAになると、この成長期が数ヶ月から1年程度まで短くなってしまう。つまり、髪が十分に太く長く育つ前に抜けてしまうため、細く短い毛ばかりになってボリュームが減っていくんだ。
この現象を引き起こすのが、DHT(ジヒドロテストステロン)という強力な男性ホルモンだ。通常のテストステロンが、毛根にある5α-リダクターゼという酵素によってDHTに変換される。このDHTが毛乳頭細胞の受容体と結合すると、髪の成長を止める信号が出てしまう。要するに、男性ホルモンの作用で髪の寿命が短くなってしまうということだ。
薄毛の進行パターンにも特徴がある。M型は額の生え際から後退していくタイプで、鏡で最も気づきやすい。O型は頭頂部から円形に薄くなっていくタイプで、自分では気づきにくいことが多い。U型は前頭部全体が後退して、頭頂部とつながる重度のタイプだ。自分の場合は典型的なM型で、左右の生え際が明らかに後退してきている。
医学的に効果が証明された治療法|クリニックでできること

薄毛対策について調べていくと、生活習慣の改善だけでは限界があることがわかった。AGAは「疾患」として扱われていて、医学的なアプローチが必要なんだ。そこで、実際にAGAクリニックで行われている治療法について詳しく調べてみた。
まず、AGAの治療には「守りの治療」と「攻めの治療」の2つがあるらしい。守りの治療は、これ以上抜け毛を増やさないための治療で、主に内服薬を使う。フィナステリド(プロペシアなど)という薬が第一選択薬として使われていて、DHTの生成を抑制する効果がある。副作用として性欲減退などが報告されているけど、発現頻度は低く、多くの場合は一過性だという。より強力な効果を求める場合は、デュタステリド(ザガーロなど)という薬もある。
攻めの治療は、新しい髪を生やすための治療だ。ミノキシジルという薬が有名で、外用薬(塗り薬)と内服薬がある。外用薬は日本皮膚科学会でもAランク評価を受けていて、頭皮に直接塗ることで血流を促進し、毛髪の成長を促す。内服薬(ミノタブ)は外用薬より強力な効果が期待できるけど、日本では未承認薬で、動悸やむくみなどの副作用リスクがあるため、医師の慎重な判断が必要だ。
治療を始めて効果を実感できるまでには、最低でも6ヶ月程度かかるという。しかも、治療開始後1〜2ヶ月は「初期脱毛」といって、一時的に抜け毛が増えることがあるらしい。これは古い毛が新しい毛に押し出されて抜ける好転反応で、薬が効いている証拠だというから、ここで諦めないことが大切だ。
さらに進んだ治療法として、メソセラピーやPRP療法といった注入治療もある。成長因子を直接頭皮に注入することで、内服薬との相乗効果が期待できる。最終手段としては自毛植毛もあるけど、費用が数十万から数百万円と高額で、手術のリスクもあるため、まずは薬物療法から始めるのが一般的だ。
食事と栄養|髪に必要な栄養素を効率的に摂る方法

医学的な治療と並行して、日常生活の改善も重要だ。特に食事は髪の材料となる栄養素を供給する大切な要素だ。調べてみると、髪の毛の約90%はケラチンというタンパク質でできているらしい。
まず必要なのは良質なタンパク質だ。鶏ささみ、大豆製品、卵、魚類などを意識的に摂るようにしている。タンパク質が不足すると、体は生命維持に重要な内臓に優先的に栄養を回すため、髪への供給が後回しになってしまうんだ。
次に重要なのが亜鉛だ。亜鉛はタンパク質をケラチンに再合成する過程で必須の栄養素で、5α-リダクターゼの活性を抑える働きもあるらしい。牡蠣、豚レバー、ナッツ類、海藻類に多く含まれている。お酒を飲みすぎると亜鉛が大量に消費されるため、飲酒も控えめにしている。
ビタミン類も欠かせない。ビタミンB群は細胞の代謝を促進し、頭皮の皮脂分泌をコントロールする。ビタミンEとCは抗酸化作用で毛母細胞を守り、血流を改善する。最近は、これらの栄養素を意識して、バランスの良い食事を心がけるようになった。
逆に避けるべきなのは、高糖質・高脂質な食事だ。ファストフードや甘い飲み物は、体内で糖化現象を引き起こし、頭皮の血管を老化させてしまう。仕事が忙しいとついコンビニ弁当で済ませがちだけど、できるだけ自炊するか、健康的なメニューを選ぶようにしている。
生活習慣の改善|睡眠・運動・ストレス管理

食事以外にも、生活習慣全般の見直しが必要だ。特に睡眠は髪の成長に直結する重要な要素だと知って驚いた。
髪の成長と修復を担う成長ホルモンは、入眠直後の深い睡眠時に最も活発に分泌される。特に22時から翌2時の間は「ゴールデンタイム」と呼ばれていて、この時間帯に深い睡眠に入っていることが理想的だという。さすがに毎晩22時に寝るのは無理だけど、就寝時間を一定にして体内時計を整えたり、寝る前のスマホを控えたりして、睡眠の質を上げる工夫をしている。
運動も重要だ。有酸素運動は全身の血流を改善し、頭皮の毛細血管まで栄養を届けやすくする。しかも、適度な運動はホルモンバランスを整え、DHTへの過剰な変換を抑制する効果も期待できるらしい。週に3〜4回、30分程度のジョギングやウォーキングを始めた。最初はきつかったけど、体調も良くなってきて一石二鳥だ。
ストレス管理も欠かせない。ストレスを受けると交感神経が優位になり、血管が収縮して毛根への栄養供給が遮断されてしまう。40代は仕事のプレッシャーも大きいけど、自分なりのリフレッシュ方法を見つけることが大切だ。最近は入浴時間を長めに取って、リラックスする時間を作るようにしている。
タバコは絶対にNGだ。ニコチンの血管収縮作用と一酸化炭素による酸素運搬能力の低下は、薄毛を加速させる明確なリスクファクターだという。幸い自分は吸わないけど、喫煙者は禁煙が薄毛対策の第一歩になるだろう。
自宅でできるスカルプケア|正しいシャンプーと育毛剤の使い方
医学的治療や生活習慣の改善に加えて、毎日の頭皮ケアも重要だ。調べてみると、市販の安いシャンプーの多くには、洗浄力が強すぎる成分が含まれているらしい。
アミノ酸系のシャンプーに切り替えた。「ココイル〜」「ラウロイル〜」と表記される成分は、人間の皮膚と同じ弱酸性で、適度な潤いを残しながら優しく洗い上げてくれる。さらに、フケやかゆみを抑える成分や血行促進成分が配合された医薬部外品を選んでいる。
洗髪方法も見直した。まず38度程度のぬるま湯で1〜2分間しっかりと予洗いする。これだけで汚れの7割は落ちるらしい。シャンプーは手のひらでしっかり泡立ててから頭皮にのせ、爪を立てずに指の腹でマッサージするように洗う。すすぎは洗った時間の倍をかけて念入りに行い、タオルドライ後は速やかにドライヤーで乾かす。自然乾燥は雑菌が繁殖する原因になるからNGだ。
育毛剤についても調べた。育毛剤と発毛剤は全く違うもので、育毛剤は今ある髪を健康に育て、抜け毛を予防することが目的だ。新しい髪を生やす効果はないけど、AGAの進行が軽度な段階では予防として有効だという。洗髪後、育毛剤を塗布しながら頭皮マッサージをすることで、血行促進効果が高まる。
頭皮マッサージは特に重要だ。頭頂部や前頭部には筋肉がないため、自力で動かすことができず血行が滞りやすい。両手の指の腹で側頭部から頭頂部に向けて、円を描きながら揉みほぐすことで、毛細血管の血流が改善される。これは毎日の習慣にしている。
まとめ

42歳で薄毛が気になり始めて、色々と調べて実践してきたことをまとめてみた。調べれば調べるほど、薄毛対策は早期に始めることが重要だということがわかった。AGAは進行性だから、放っておけば確実に悪化していく。でも、適切な対策を取れば、進行を食い止めたり、改善したりすることも十分可能なんだ。
医学的な治療、生活習慣の改善、日々のスカルプケアという3つのアプローチを組み合わせることが、最も効果的な薄毛対策になる。自分の場合は、まずAGAクリニックの無料カウンセリングを受けて、現状を客観的に診断してもらった。そして医師と相談の上、内服薬による治療を開始し、同時に生活習慣の改善にも取り組んでいる。
薄毛の悩みは人に相談しにくいし、「まだ大丈夫」と自分に言い聞かせて先延ばしにしがちだ。でも、取り返しのつかない状態になる前に行動を起こすことが大切だ。妻に「なんか変わった?」と言われた時は正直嬉しかった。同じように悩んでいる人は、まず専門医に相談してみることをおすすめする。自分も最初は抵抗があったけど、実際に行動を起こしてみて本当に良かったと思っている。将来の自分のために、今できることから始めてみてほしい。

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